シームレスシステム工法の特長
シームレスシステム工法とは?
シームレスシステム工法は、既設管内にシームレスライナーを引き込み、空気圧によって拡径して既設管内面に密着させた状態で特定の波長の光を管口から直に照射して樹脂を硬化させる形成工法です。
施工上の特長
シームレスシステム工法の適用範囲
適用管種:塩ビ管、ヒューム管、陶管、鋼管、鋳鉄管等
適用管径:本 管…φ200mm~φ800mm(自立管φ200mm~φ600mm)
アルファライナー工法の特長
アルファライナー工法とは?
アルファライナー工法は、光硬化の技術を応用した形成工法に分類される本管更生用の管更生工法で、強固な耐酸性ガラス繊維を採用することで、従来の光硬化工法より高強度で施工時間が短縮できるという特長を有します。 施工においては、人孔から既設管内に更生材を引き込み、専用治具を上下流端部に取り付けて空気圧によって拡径して既設管内面に密着させ、挿入した光硬化装置によって樹脂を硬化させて所定の強度と耐久性を確保した更生管を形成します。
施工上の特長
アルファライナー工法の適用範囲
適用管種:塩ビ管、ヒューム管、陶管、鋼管、鋳鉄管 等
適用管径:本管…150mm~φ1000mm(自立管φ150~φ800mm)
1.引込工
既設管内にライナーを引込み挿入します。
2.拡径工
空気でライナーを拡径します。
3.硬化工
管内に引き入れたライトトレインを走行させ、ライナーに光を照射して硬化させます。
4.インナーフィルム除去工
硬化後、インナーフィルムを除去します。
5.取付管口穿孔工
ライナーの両端部を切断後、管内からロボットカッターを用いて取付管口の穿孔を行います。
シームレスライナーSのひずみの外挿値(1.20%)、シームレスライナーSⅡのひずみの外挿値(0.75%)、およびアルファライナーのひずみの外挿値(0.758%)が、JSWAS K-2に準拠したひずみ値を下回らないことを確認しました。
したがって、シームレスライナーS、SⅡおよびアルファライナーは50年後も耐ストレインコロージョン性を有すると認められます。
ライナー
試験体の固有寸法から算出されたJSWKS K-2による基準値
50年を外挿した時の
推定極限曲げひずみ
シームレスライナーS
0.73%
1.200%
シームレスライナーSⅡ
0.73%
0.750%
アルファライナー
0.70%
0.758%
JSWAS K-2「下水道用強化プラスチック複合管」の試験方法に準拠しています。
質量変化率(%)
試験液の種類
測定値(平均値)
JSWAS K-2
規格値
SSⅡアルファ
ライナー
蒸留水
0.100.060.17
塩化ナトリウム水溶液(10%)
0.100.040.14
硫酸(30%)
0.080.040.06
±0.3%以内
硝酸(40%)
0.070.290.27
水酸化ナトリウム水溶液(40%)
-0.29-0.11-0.09
試験項目
試験性能
水理性能
粗度係数 n=0.01
水密性(耐内水圧)
0.1MPa ×3分間保持 漏水なし
水密性(耐外水圧)
0.1MPa ×3分間保持 漏水なし
耐高圧洗浄性能
洗浄圧力 15MPa ×3分間 異常なし
農業用水管などの内圧管については、現場条件に合わせて材料設計を行い対応いたします。